ホタルを人工飼育して数を増やすことは、
賛否が分かれると思います。
たとえば、その地域群のホタルが激減してしまい、残す必要がある。かつて生息していたが、人為的理由でいなくなってしまったが、環境が改善されたので復活させたい、等の理由で人工飼育の必要が出てくることもあるかもしれません。
飼育されるホタルは自ら好きなエサを選ぶことも好きな場所を選んで生息することもできません。常に清潔で快適に飼育するための条件づくりなど、ホタルについての生息環境や生態を十分に知っておかなければなりません。
毎日の世話や観察を欠かさず行い、普段と異なった変化が見られたとき、その原因となるものを取り除くための正しい知識と早急な処置が必要になります。
飼育すると決めた以上、責任と愛情を持って最後まで飼育しましょう。
面倒になったから˝どこかの川に放す、別の生息地に放流する˝等という行為は絶対に行ってはいけません。
一生懸命に生き続け、次の世代を生む小さな生命の営みを通じて、生き物に対する愛情や科学的なものの見方・考え方に共感いただき、豊かな人間性を育む一助になればと思っています。
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