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NPO法人 西区ホタルの会は、北海道の自然が好きです。

イマジナルIMAGINAL

成虫になるまで


脱皮中の幼虫
4度の脱皮を済ませたヘイケボタルの幼虫(終齢幼虫)は、十分に成長すると体長1.5〜2aになります。自然の環境ですとサナギになるために、札幌では気温・水温が高くなる6月中旬ころ、雨上がりの夜に多く、川底から水際近くの土手などに上陸を始め、湿り気のある土にもぐり込みます。

幼虫の上陸装置
体から分泌物を出して周りの土を固め、楕円形の土まゆを作るのです。暗い場所では地表でも作ります。このまゆの中で幼虫は15〜20日間ほどじっとしています。この状態を「前蛹(ぜんよう)」といい、サナギになるための準備期間になります。その後幼虫は脱皮してサナギとなります。サナギは初め、薄い色で透き通って見えます。頭や羽、足の形までもがはっきりしており、幼虫時代とはまったく違う形に変わっています。このころには発光器もできており、時折緑黄色の光を出し、体全体を美しく輝かせます。あとの一週間で足や羽の色も次第に黒くなり、成虫らしく変わってきます。サナギになって5〜6日すると「羽化」が始まります。羽化は、最後の薄い皮を脱いで成虫になることをいいます。サナギの皮は薄くて、いつ脱ぎ捨てたか判らないくらいです。

土まゆの中のサナギ
ホタルの幼虫は成長するたびに脱皮を繰り返します。脱皮してすぐの幼虫は白くて、内部が透けて見えるほどです。表皮は次第に茶褐色から黒い色に変わって固くなります。
ヘイケボタルの生まれたばかりの幼虫は体長2oほどです。ふ化してから最初の脱皮までの幼虫を、1齢幼虫といいます。成長の様子はおおよそ次のようなものです。
(飼育下での調査)
1齢虫(体長2o)
2齢虫(体長5o)
3齢虫(体長7〜8o)
4齢虫(体長10〜12o)
5齢虫(体長12〜15o、終齢幼虫とも言う)

成長の具合は、個体差によるばらつきや、水温の影響、エサの与え方でも違ってきます。一匹の幼虫が終齢幼虫になるまでに食べるエサの量は、カワニナやインドヒラマキガイなどの淡水性巻貝20〜30匹にもなります。

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