平成27年10月24日 毎年恒例の札幌圏ホタルサミットが、西区宮の沢の「ちえりあ」で開催された。
今年は当会、西区ホタルの会が当番である。
午後3時近くになると札幌でホタルの活動に取り組む団体のメンバーが集まってきた。各会の用意した資料を参加者に配布した。呼びかけに応じて参加してくれた、ホタルの活動に関心の深い札幌市議会議員5名と北海道議会議員1名を含め30名が集まった。
各会の活動の報告、情報交換、今後のホタルに関する取り組みなどを話し合うため、年に1回今年で6回目の開催である。開催当初は3団体の参加であったが、今では5団体に増えた。

活動報告に先立って、今年は旭川教育大学非常勤講師・「ざりがに探偵団」主催の齋藤和範先生に基調講演をお願いした。数年前にNHKの「ダーウィンが来た!」でニホンザリガニの調査・保護活動、ウチダザリガニの駆除活動などが放映された先生である。講演タイトルは「ホタルと巻貝放流は環境保全か?」である。
なぜ昔はたくさんいたヘイケボタルが少なくなってしまったのか?
ゲンジとヘイケの棲む環境や食性のちがい。
他地域のホタルやカワニナ放流による地域固有の遺伝子消失問題。
本来あるべき環境保全活動とは?
ホタルやカワニナを放流しないホタルの生息地の復元活動
などのお話を、時には過激な発言も交えて大変熱く話してくださった。
我々も皆、活動内容に違いはあるがホタルが好きで、
昔のように自然の中でホタルが見られるよう取り組んでいる団体である。
大変参考になる話が多く、また興味深く聞かせていただいた。
その後各会の活動報告に移ったが、講演が予定より長くなり、
私の話す時間が15分予定が5分しかなくなってしまった…
10分遅れでサミットも無事終了し、懇親会の会場に移動した。
お酒を飲みながらのほうが他の団体の方とも話す機会も多く、
貴重な話や苦労話も聞くことができた。
齋藤先生はやはりお酒を飲んでも熱い人であった。
ホタルの観賞会(夏の夜に光りながら飛ぶ成虫を見る)を行うとすごい数の人が見に来てくれる。
どこの会もなかなか若い人の活動参加が少なく、次の世代を担う人が出てこないのが悩みである。
ホタルに関心のある人は多いと思うので、今後地域の住民、特に親子連れを巻き込んだ活動を行っていかなければ継続していくのは難しいかもしれない。
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